東京マラソン当日~国内マラソン大会の新しい歴史が始まる日~その3

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いよいよスタート地点に立ったのだ!

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日本の、いや世界に類をみない「いきなり3万人のスタート」が刻々と迫る。

東京マラソンが参考にしたといわれるニューヨークシティーマラソンの参加者は
約3万8千人、ベルリンは4万人を越える。
規模は若干劣るが、1970年に始まったニューヨークの第1回参加者は
127人(完走者55人)からゆっくりと、徐々に発展してきたのだ。
対して、今日の東京マラソンは第1回。一気に実現させた大会である、
関係者もランナーも何が起こるか?

最初は、そんな昂ぶる気持ちを抑えてくれているようだった氷雨が
徐々に体温を奪い、あちこちから「寒い~」と聞こえてくる。

それにしても、ランナー(私もだが)は冷静に我慢強く整列している。

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私は関西(兵庫)からのエントリーだが、大阪でこのような整然とした整列は出来るのだろうか?
ふと、そんな事を考えてしまうほど、ぎゅうぎゅう詰めで体を温める動きもとれないまま
静かに並んでいる、みんな日本のマラソンの歴史を作り見守るのだ。

「いきなりの3万人大会」は大げさに言えば、東京という都市の力や
日本人の人間性を試す壮大な実験なのかもしれない。

それを、すべてのランナーが自覚しているのに違いない
そう確信した瞬間である。

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時折、DJが呼びかけるがやはり反応は静かめだ!

そんななかボランティアのおじさんが、
「雨のレースでは思いのほか靴紐が・・」と大きな声で注意を促すと
的を得たアドバイスに、みんな「おお!!」と反応して靴紐を点検している。
その後のペットボトルや傘の処分への注意もちゃんと耳を傾けている。

おそらく彼もランナーなのだろう、最初の一言でみんなの気持ちをとらえたのだ。
素晴らしいボランティアのおかげで、全く混乱もなくスタート時間が近づく。

大会会長でもある石原慎太郎東京都知事の姿がモニターに映し出される。
「東京にとって新しい祭り、新しい伝統のスタート」
開会挨拶がなされ、大きな拍手が起きた。
(スタート後にランナーは都知事の立つ仮設ステージ前を通過する)

国家が斉唱され、9:05分に車いす(マラソン・10km)のスタートがアナウンスされる。


いよいよ、いよいよスタートまであと5分


参加申し込みは定員を大きく超える全体で約9万5千人。
抽選倍率は3.2倍にのぼった。
海外からの参加も約2千人の見込みで、国内の主要大会でも数百人だったので
東京マラソンのスケールは本当にでかい。


スタート3分前


じわじわと前に進むこともなく、まだ整列は崩れない
1分前も同じで、スタートが宣言された瞬間に前方の煙幕や紙吹雪が!
地鳴りのような「ウォー」というどよめきがあがる。

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しかし本当に、見事なまでに整然としたスタートである。

これだけの群集がいても恐怖感は無かった、
スポーツを愛する人たちは全員大会の成功(安全)を祈っているのであろう。


ゆっくりと、ゆっくりと進みだす。

しばらく進んでは立ち止まり、また進む。

都知事のステージ前ではランナーの歓声がひときわ大きくなる。

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5分ちょっと経過してスタートのアーチをくぐった。


すぐにT字路を右折する、ランナーの群集は新宿の大ガードへ向かい

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ガード下を駆け抜ける。
雨を避けてガード下に集まった沿道の歓声がすごい。

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応援の声がガードにこだまする

自分がトップランナーになって応援されているような快感
すぐに東京の、いやアジアの歓楽街・歌舞伎町の前を通過する。

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新宿の街をこんな視点で見られるなんて!

反対車線を走ってもいいんだぜ?!

新宿のこの一坪いくらかわかりませんが、バカ高い(失礼)この8車線が
ランナー専用だーー!!

もうワクワクしっぱなしで叫びたくなります。

立ち止まり写真も撮りまくる、だって次回あるかどうかは誰も??

あふれるアドレナリンが、後から悩まされることになった脚の痛みを吹き飛ばす。

確か4.5km地点に今回抽選に外れ、応援に回ったランナーがいるはず。

事前に目印は聞いていたが、向こうからは3万人のランナーのうちの1人、
こちらからはランナーと沿道を埋め尽くす人・人から、果たしてうまく見つけられるだろうか?


周りばかり見渡す私。
車線が広くてよかった、狭いとまっすぐ走らないランナーほど邪魔なものはないから・・。

そして、見つけた!!

だけど、両車線が見渡せる道路中央にいた私が彼女たちの所に駆け寄るには
幾重のもランナーを横切らなければならない

躊躇するうちに、真横をすぎてしまう

今だ! 前半でまだ良かった
軽いステップで何とか、逆走は最小限でガードレールまで。

無事に記念撮影?!

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彼女たちも、横切るランナー(私)に驚き、
それが自分たちに向かってきたので戸惑っている様子

「頑張って」ではなく「大丈夫ですか?」と言われてしまいました(笑)


旅の恥はかきすての、マナー違反の行為でたくさんのランナーに
迷惑を掛けてしまったことも少し反省する。


ただ、しばし私は1人で自己満足に浸ったのであった。


あっと言う間に5kmを通過


    

 

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